2017年6月3日土曜日

春スキーの醍醐味。鳥海山ロングコース(湯の台~)

 バックカントリー(BC)スキーと言うのだろう。“最近”の言い方では。
来年還暦を迎える身としては山スキーという言い方の方がすっきりするけど、まあそれはどうでもいい。
2017年の大型連休は全国的にほぼ天候に恵まれた。5月4日、今年大学生になった息子と、鳥海山の湯の台から山スキーに出かけた。ここ数年ですばらいい経験が出来た。
登りは7時間半、下り1時間半という苦行だったけと、本当によかった。鳥海山(このブログの表紙でもある)風景を、7年ぶりにナマで見た。

※以下に記すのは登攀記録ではない。単なるスキー登山の感想記だ。そのつもりで“見て”ね。

 山形県の旧八幡町(現在は酒田市と合併)の湯の台から鳥海山を目指すコースは、道路の除雪がされていないので、かなり下から歩きださなければならない。今回は牧場地帯の上、標高660mからの登山となった。
 前日酒田駅前に宿をとり、(バイクツーリングや工事関係者向けのビジネスホテル)、朝4時ずぎに出発、1時間ほど車を走らせて湯の台を目指す。休暇村との分岐点を右折して牧場脇をしばらく行くと、すでに15台ほどの車が道端にとめてあった。この先はまだ雪が残っていて進めない。車をとめて準備にかかる。食料(コンビニで買ったおにぎりを2つづつとフリーズドライの野菜スープ。さばのレトルト、あとは行動食などだ。
息子と2人で山に行くのは何度目だろう。去年の夏の北岳、一昨年は受験で行かず。その前が剱と槍。山スキーでは月山にも行った。
 スキーとシール、ストック、息子は一応アックス(ピッケル)も持つ。クランポン(アイゼン)は12本爪と6本爪の両方を用意してきたが、6本爪を持っていくことにする。
ストックは普通のゲレンデスキー用のものだ。
 5時半前後に歩き出す。車道に雪が残っているので歩き出しからスキーをつけてシール登行を始める人もいたが、我々はスキーはかついで歩く。九十九折の道をショートカットしながら登っていくが、いまいちコース取りが難しい。ガイドブックにある「宮様コース」をうまく見つけられず方向的には(山頂を向いて)右のずれた所を登ってしまったみたいだ。それでも尾根を間違えた訳ではないので、すこしトラバースしてコースを修正すると、ブナ林を切り開いた「宮様コース」(だと思われる)ところに出た。皇室が滑るというだけで木を伐採してコースを作ってしまうということが、時代とはいいえすごい発想だ。(これで思い出したのが、もう10年以上も前のことだけど、天皇が出席する全国植樹祭を行うある県が、会場の整備のために“違法伐採”をして整えたという“事件”のニュースを思い出した)
 結構急な宮様コースをツボ足で直登すると緩やかな尾根のとりつきに出た。そこからまたしばらく登ると、滝野小屋にたどり着く。
ここで初めてシール登行にした。結構くたびれた。登り始めから滝の小屋まで2時間半。けっこう道のりは長い。滝の小屋の裏手に出ると鳥海山の山容が一望できる。独立法の雄大な白い世界が広がっている。空は雲ひとつない青一色だ。これほどの晴天に恵まれた登山は記憶にない(笑)。ここからはどこを登っても外輪山につけそうだ。我々は左に巻きながら尾根を登っていった。
新山方向を見る。登っている“物好き“がいるよ(笑)
  ここからのスキー登行が、けっこう長かった。遮るものがほとんどない雄大なフィールドは広くも見えるし、すぐ行けそうな気もする。しかしスキーを上へ上へと滑らせながらも意外に遠い。途中から急登になってくる。外輪山に正午まで着くことを目標にしていたが、ちょっと難しくなってきた。午前11時過ぎ、腹もだいぶ減ったので「お昼にしよう」と息子に言ったら、ちょっと「えッ」と意外なカオをされた。トホホ。でも同意してくれてまだ登りを残しながら板をはずし靴を緩めて、休憩をとる。コンビニで買ったおにぎり2つと、お湯を沸かしてフリーズドライの具だくさん野菜スープ、アンパン、それだけでは足りずウィダーのジェル、まだまだ入りそうだけど、あまりくつろぎすぎるとその先に進めないので、我慢する。20分くらいの休憩だったろうか。ここからはアイゼンをつけて再びスキーを担いでの登山になった。
それでも1時間ちょっとだったろうか。地図を正確に読める息子に、もうすぐだと励まされながら1時前に外輪山にたどりつく。この時の喜び、達成感は、本当に何物にも代えがたい。
 この日のために、日々、嫌いな筋トレをして、ランニングをして、水泳してるんだから。
もうだいぶ下ってきたところ
風がものすごく強かった。息子はそこから歩いピークまで行ったけど、こちらはちょっと気力がでず、そこに留まった。午後1時すぎだったと思う、シールをはずしいよいよ滑る。ほとんど誰もいない広大なフィールド。雪は締まっていて起伏もほとんどなく非常に滑りやすい。問題なのはこちらの足の疲れだけだ。なんて楽しいんだろう。
 適度な緊張と楽しさ、一気にという訳にはいかないけど、大回り、小回りとどんどん高度を下げていく。さっきまでいた外輪山ははるか遠くになった。
 登ってきた宮様コースを下り、ブッシュを抜けて、そして道をを歩いて1時間半ほどで車までたどり着く。ホッ。



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