2018年2月17日土曜日

英語版フリーペーパーまで出している八方尾根スキー場の生き残り策。蔵王は負けるね

 スキーヤーには知られた、Mt.6=蔵王、野沢、草津、八方尾根、妙高赤倉 の5か所が登録されている。(どういう訳は志賀高原は入っていない。独自路線を行っているのだろうか。)
 景気のよさを受けて、ここ数年は少しずつスキー人口も増え始めているらしいが、それでも、あのバブル時のことを思えば半分以下だろう。どこのスキー場も生き残りをかけて必死だ。
 で、田舎の蔵王と、子どもの合宿所があったことから八方尾根をホームグラウンドにしている身として、今シーズンの「観察結果」を少し記したい。

 蔵王は火山性の温泉、樹氷など魅力、八方は北アルプス(後立山連邦)を眺めながらのアルペンムードある所、ということだろうか。(八方の温泉は、深層熱水型で、地中深く掘ったら熱い湯が出てきたというものだ。(と思う)硫黄分たっぷりの蔵王の温泉とはちょっと違う。)

 先週八方に滑りに行って、英語の分厚いフリーペーパーが置いてあるのに気が付いた。ラーメン屋から、しゃれたバー、蕎麦屋までが、八方だけでなく栂池~五竜の一体のエリアが英語で宣伝されている。こういうのがあってこそ外国人も何度もやってくるのだろう。資本力がない小さな店が多いところでこういうものを発行できるのは、地域をあげて危機感があり、なんとかしようという機運があるからなのだろう。

 ただ、それだけのこと。かもしれないけど、地域をあげてリゾート地を守ろうという意気込みはなんとなく伝わってくる。オーストラリア資本の宿が増えたという事情もあるのかもしれないけどね。宿も、外国人の嗜好に合わせて「素泊まり」が可能な所も増えてきたように思う。また行こうという気にはなる。

 八方尾根スキー場は、もともと東急グループが経営していた。(という認識だけど間違っていたらだれか訂正して)。だからスキー場の中心・兎平のレストハウスは、「101」(トーキュー)と言った。それがおそらくバブルが弾けてから、八方尾根開発が運営している。これは(株)日本スキー場開発(ナスダック?に上場)という会社の子会社で、日本スキー場開発は、また(株)日本駐車場開発という東証1部上場の会社の子会社だ。東急ほど資本力はないだろうけど、なんとか頑張っている。
(余談だけど、ふもとの「おひょっくり」という居酒屋も八方尾根開発の経営。ここにも外国人客が多い。手頃な値段で夕食をとることができるお店)

 蔵王の残念な現状を、前に書いたけど、少しは他の頑張っているスキー場を視察して参考にしたらいいのに。
 蔵王は一体として頑張れない事情もある。(株)蔵王観光開発のロープウェイ、リフトと、樹氷原に行くロープウェイは東武鉄道グループ経営(ポスターにそうあった)。昔はや山形交通(ヤマコー)リフトというのもあったけど、今はヤマコー資本はないのかな。まあ、バラバラにやっていたのでは、八方や野沢に太刀打ちできないだろう。かわいそうだけど。



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