2018年3月31日土曜日

軽薄 安倍昭恵の罪。でも財務省文書改ざんより、文科省の方が「民主主義の危機」的問題だ。

netより「引用」
国家予算が(もちろん借金も含めて)100兆円に迫ろうとしている中、「8億円の値引き」は、財務官僚にとって、ちりにもならない額だったに違いない。それをオカシイと思わない“金銭感覚”は、問題だろうけど、おそらくそういうことだ。
 
「土地を処分するなら、首相夫人が関係しているらしい所に、“多少”値引きしても売り払ってしまえ」ば、お役所的には、『事案』が終了する。「いつまでも引きずっておくよりいい」と考えてもおかしくない。
netより「引用」
日々、事務仕事をしていると、次々と湧いてくる種々様々な「事案」を処理していくことが、ルーチンワークだ。また、そうして事案を終了させていかないと、身が持たない。少しでも事案の数を減らすことが、事務仕事の肝要だ。長く抱えれば抱えるほと、取り組むのがイヤになってくる気持ちは分かる。だから売り払うことを急いだ。

 
 そこに、非常に軽率で浅はかな総理夫人という存在が「偶然」あった。
 安倍昭恵氏は経歴から察すると、(あえてステロタイプに表現すると)、「東京の一流お嬢様学校で小中高と過ごした」けれど、お勉強があまり好きではないのか、その系列の大学には行かず「専門学校」に進学。森永創業家一族ということで、「電通」に就職、「経歴にハクをつけて花嫁修業」をして数年で退職して、政治家一家の「岸一族」の男性と結婚した。ということだろう。週刊誌によると「大麻解禁」に熱心だという、ちょっと変わり種。あまり思慮深い人には見えないね。
 
 森友学園の「名誉校長」になったいきさつからして、ハメられたというのが案外真実だ。おそらく彼女がいくつかの学校の名誉校長を務めていることを調べていた籠池氏が、
講演会に呼んで、うまく持っていった。籠池氏のやりくちは政治家を利用するという、非常に古典的方法で「成長」しようとしているのは誰が見てもわかる。それにハメられた。
 
 もちろん、そうした“同情すべき”事情があることと、彼女の「結果責任」の問題は切り離して考えることだけれと、政治のメインテーマではないだろう。 財務省の文書改ざん問題は、その派性的な問題だ。もちろん派生的問題だからと言って軽い問題ではない。「民主主義の危機」とまで表現するメディアが複数あったけど、そういう側面も確かにある。

 財務省の文書改ざん問題の陰にかくれて大きくは報道されないけど、文科省の前川元事務次官の講演(総合学習講師)への執拗な問い合わせ問題の方がよっぽど「大問題」ではないか。明らかに政治家、それも政権党の教育部会長の指示(圧力)で動いたことは明らかであり、当初、「新聞記事で知って」とウソをついていたことも分かっている。

 加計学園問題で前川氏が「圧力があった」と証言した時、菅官房長官は彼にしては激烈な反応をしたことからしても、こちらの問題の方が政権にとって実は大きな問題だったことが伺える。なにしろ安倍首相のお友達の学校だ。首相夫人の軽率な行動が引き起こした森友問題とはレベルが違う。

 こうしてみると財務省官僚と文科省官僚では、その力に差があることが見えてくる。ある意味で財務省官僚は強い。それは財政を握っているという力でもあろう。賢い為政者は、財務官僚にそっぽをむかれると何もできないことを知っている。予算を付けるにも国のバランスを崩さない範囲でやってもらう「さじ加減」は政治家には分からないからだ。
もちろん財務官僚も役人として生きるため、政治家におおいに忖度する。これ当たり前。(いい悪いは別にして)。

 一方、文科省官僚は、政治家に弱い。国の財布という政治家に対抗できるツールを持ち合わせせていない。官僚として生きるには、すべてにハイハイと聞くほかない。また、バカな政治家ほど「教育」に口を出したがる。

 前にも書いたけど、「教育」は、誰でも受けてきた、経験してきたことだから、自分の体験からいろいろ言いたいネタがある。思慮深くない人間ほど口出ししたがる。特に、いわゆる「右」の人はその傾向がある。安倍首相もかつてはそういう人だった。(今は封印しているんだろうけど)まあ、その意味では文科省官僚には同情するけど、政治家の圧力という意味ではこちらの方が「民主主義の危機」という言葉があてはまる。

 大手のメディアは森友問題ばかり煽って報道するけど、どうして文科省問題を軽視するのか。結局は、読まれるもの見られるものしか関心を示さない構造なんだろうね。マスコミ不信はますます募るけど。


2018年3月21日水曜日

那須雪崩死亡「事件」。こんな処分で子どもたちは報われるのか

去年3月、那須で登山講習中の県立大田原高校の生徒7人と教諭1人が雪崩に巻き込まれて亡くなった「事件」で、栃木県教育委員会は、生徒を引率していた教諭の処分を発表した。県高校体育連盟登山専門部の責任者、大田原高校の猪瀬修一教諭(51)と副委員長で犠牲者が出た班を引率した真岡高校の菅又久雄教諭(49)が停職5カ月。計画作りに携わった栃木高校の渡辺浩典教諭(55)が停職3カ月。などだ。処分理由は「講習会を安全に実施すべき立場にありながら、その責任を果たさなかった」とした。この3人は登山講習会の責任者で、当日は悪天候のため予定していた登山を中止し、3人で相談して登山から雪上訓練に切り替えた。そして経験の浅い教諭が引率するグループが雪崩に遭った。
 定職5か月という処分が、県教委として重いのか軽いのかは、門外漢が軽々に判断することはできない。が、それで子どもたちは報われるのか。
 講習会登山は、一般の登山とは違う。参加した高校生たちは、基本的に講習会の責任者の指示どおりに行動する。危険だと思っても、自分は行かない、止めるという判断ができないと考えるのが普通だ。また講習会に参加するというのは、危険への判断がまだできないというのが前提だろう。だから責任者の判断は重い。非常に重い。
 以前にも書いたけど、講習会登山の参加者はバスにのった乗客だ。バスの運転手には、乗客を安全を確保する格段の責任がある。仲間同士で車に乗っているのとはまったく違う次元の話だ。
 そうした責任感への欠如が招いた雪崩事故は、もはや事故ではなく「事件」だ。それが停職わずか5か月。私心を述べればなんと中途半端な処分だろうか。所詮、教育委員会という身内が下す処分だとしか思えない。いま教師が、たとえば飲酒運転で接触事故を起こせば、間違いないく懲戒免職かそれに近い処分になるだろう。たとえけが人が出ていなくても。そうした状況に比して、この処分はどうなのか。責任は軽いと言っているようにしか見えない。彼ら教師たちに「悪意」はなかっただろう。しかし登山経験者だからこその油断、講習会という場に臨む気構えが欠如していた。
 (この項続く。時間切れ)

Avema TVのバカ その2 若手棋士の魅力

 ネットのAvemaTVの将棋中継の「面白さ」について、以前書いた。「将棋観戦ファン」としてはこれほどのものはない。NHK-BSが将棋や碁の中継をやめてしまう中、このネット中継はおそらく確かなファンをつかんでいるだろう。(逆にNHKは将棋観戦ファンという衛星契約者を逃してしまった。)
 ナマを見逃しても「You Tube」で解説者の「初手から解説」を見られる。このおかげで仕事中の視聴を(少しは)ガマンできるようになった(笑)。

 AbemaTV将棋中継でもうひとつよかったのは、若手の棋士たちを多く知るようになったことだ。結構魅力的な若手がたくさんいる。女性棋士もナマの声が聞けて面白い。
 先日、藤井聡太と対戦してリベンジされた(失礼)三枚堂さん。母親も、かつてNHK杯の解説もやっていた女流棋士の藤森さん。ほかにもたくさんいる。藤井聡太の連勝を止めた佐々木勇気さんなど。もともと頭のいい人々だから、慣れると話上手になり、解説も雑談も面白い。彼らにもっと将棋の面白さを広めてほしいね。
 
 もう若手ではないのかもしれないけど、山崎8段が、雑談で結婚生活について来かれて、「これも一局」と言っていたのは笑ったね。この人はかつてNHKBSの将棋中継で、矢内女流を相手に、「この手が当たらなかったら矢内さんをあきらめます」と言って、楽しい中継にしてくれた人だ。たまたま見ていた。こういうウィットはTVには必要だ。

 木村一基9段だけではない、将棋界の面白い面々。これからもAvemaTVのファンであり続ける。でも仕事の邪魔だ!。AvemaTVのバカ。